シンガーソングライターのアンジェラ・アキが、2008年の第75回NHK全国音楽コンクール、中学校の部の課題曲として作詞・作曲した女声、混声三部合唱曲。編曲は鷹羽弘晃。「十五の僕には誰にも話せない 悩みの種があるのです」と歌いかけるこの曲は、不安な気持ちや悩みに揺れ動く“15歳の僕”が未来の自分にあてた手紙に、“30歳の自分”が「自分の声を信じて歩けばいいの」と力強く励ます、心の応援歌となっている。実際に、10代のころのアンジェラが“未来の自分”あてに多感な悩みをつづった手紙を、30歳の誕生日に読み、あのころの自分に何を言ってあげられるだろうという思いから、この曲が生まれたという。NHKでは5月に、コンクールに向け練習する中学生とアンジェラの交流を描いたドキュメタリー「拝啓 十五の君へ―アンジェラ・アキと中学生たち―」を制作・放送、その続編も9月に放送された。その中で、アンジェラは合唱部の中学生にも未来の自分に手紙を書くように勧め、それが反響を呼んで、9月17日現在、NHK全国音楽コンクールスペシャルウェブサイト「Nコン on the web」には、1089通の未来への手紙が寄せられている。全国各ブロックから勝ち上がってきた、小、中、高校の各代表11校による、NHK全国音楽コンクール本選は、08年10月11日~13日にNHKホールで開催。また、アンジェラの歌う同曲が、8月、9月の「NHKみんなのうた」の新曲として、人気漫画家高屋奈月の原画、白組のアニメーションで放送された。