アメリカの優れた映画とテレビドラマに与えられる賞。ハリウッド外国人記者協会(The Hollywood Foreign Press Association;HFPA)に所属する会員の投票によって選出される。1944年から始まり、51年には映画の部を「ドラマ部門」と「コメディー/ミュージカル部門」に分け、55年にはテレビの部を新設。2007年には、アニメ作品賞を設け、現在、映画部門14、テレビ部門11、計25の賞と、映画に貢献した人物をたたえるセシル・B・デミル賞(1952年創設)から成っている。アカデミー賞の前哨戦とも言われている。2011年1月16日、第68回目の授賞式がロサンゼルスで行われた。最も注目を集める映画ドラマ部門では、デビッド・フィンチャー監督の「ソーシャル・ネットワーク」(11年1月15日日本公開)が作品賞、監督賞、脚本賞、作曲賞の4冠に輝いた。5億人以上が参加している世界最大のSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)「フェイスブック」を創設した、マーク・ザッカーバーグを描いた作品で、ハーバード大学の学生だった彼が、「フェイスブック」を創設したきっかけや、事業に成功し巨万の富を築く過程で味わった裏切りや苦悩などが映し出されている。同部門の主演男優賞は、「英国王のスピーチ」(11年2月26日日本公開)のコリン・ファース、主演女優賞は「ブラック・スワン」(11年5月日本公開予定)のナタリー・ポートマンが受賞した。コメディー/ミュージカル映画部門の作品賞は「キッズ・オールライト」(リサ・チョロデンコ監督)、アニメ作品賞は「トイ・ストーリー3」が選ばれた。また、テレビのコメディー/ミュージカル部門で、アメリカ、オハイオ州の田舎町の高校を舞台にした「glee/グリー 踊る♪合唱部!?」が、前回に引き続き2年連続で作品賞を受賞、助演女優賞にジェーン・リンチ、助演男優賞にクリス・コルファーと、併せて3部門で受賞した。