障害のある子どもとその家族を閉園後の動物園に無料で招待し、楽しいひとときを提供する国際的な取り組み。1996年にオランダのロッテルダム動物園が、がんを患っている175人の子どもたちと家族を招待したことから始まった。2000年からはアムステルダム動物園をはじめとするオランダ国内の動物園にも広がり始め、02年にはデンマークやベルギーなど国外の動物園でも開催されるようになった。重い病気や障害でなかなか外出できない子どもが気兼ねなく参加できる活動として次第に世界中に広がり、国際的なイベントに発展している。日本でも05年に横浜市のよこはま動物園ズーラシアがこの取り組みに初めて参加して以来、高知県ののいち動物公園(07年)、熊本市動植物園(09年)、千葉市動物公園(10年)、東京都の井の頭自然文化園(11年)など、実施する動物園は年々増えている。11年4月現在で、世界36カ国226の動物園や水族館などが参加。毎年6月の第1金曜日の夜を中心に各国で開催されるが、日本では時期をずらして行われることもある。