手のセンサーにワインをかざすと、銘柄やブドウの種類などを判別するロボット。赤外線照射による分光分析法で成分を解析、あらかじめ登録されたデータベースと照合して、30種類程度の銘柄を言い当てる。また、そのワインに合う料理などをアドバイスする機能もある。2007年11月発行のギネスブック(「ギネス世界記録2008」)で「世界初のロボットソムリエ」として認定された。三重大学橋本篤教授の研究グループと、NECシステムテクノロジーの共同開発。NECのパーソナルロボット「PaPeRo(パペロ)」の手に、上記のセンサーを組み込んだもので、「2005年日本国際博覧会(愛知万博)」では、チーズ類、パン類、ハム類などを、開封せずに判別した。万博以後は、より判別の難しいワインへとターゲットを変え、06年7月にその成果を発表。アメリカのタイム誌などにも取り上げられ、今回の認定につながった。