映画会社の東宝、東映、アスミック・エースエンタテインメント、松竹、ワーナー・ブラザースの5社が、2010年秋から年末にかけて公開が相次ぐ時代劇映画を、自社のPRにとらわれることなく、いっしょに盛り上げようと企画した販売促進キャンペーン。期間は10年9月18日から11年1月末までで、映画業界初の試みとなる。近年、時代劇の目立ったヒットがないことや、3D作品などに話題をさらわれがちな映画事情に危機感を感じた各社が、共同キャンペーンによって時代劇の魅力や面白さをアピールし、消費者のより大きな関心をひきつけようと始めた。9月17日、応援団長にサッカー日本代表前監督の岡田武史を招き、出演者の役所広司、大沢たかお、堺雅人、岡田将生、蒼井優、仲間由紀恵らが出席し、「キックオフ・セレモニー」と題した式典が行われた。対象作品は「十三人の刺客」(9月25日公開、原作・池宮彰一郎、監督・三池崇史)、「桜田門外ノ変」(10月16日公開、原作・吉村 昭、監督・佐藤純彌)、「雷桜」(10月22日公開、原作・宇江佐真理、監督・廣木隆一)、「武士の家計簿」(12月4日公開、原作・磯田道史、監督・森田芳光)、「最後の忠臣蔵」(12月18日公開、原作・池宮彰一郎、監督・杉田成道)。具体的には、映画の半券を専用応募用紙に張って応募するプレゼントで、Aコースは5作品すべてを鑑賞すると応募できる10万円の旅行ギフト券(5人)、同タイトルを除く2作品を鑑賞すると応募できる作品ゆかりの地の名産品5品目セット(50人)。書店での原作フェアもある。