Jリーグのクラブに「その時点における最強のチーム」で試合に臨むことを義務付ける、Jリーグ規約第42条のこと。対象試合は、J1、J2のリーグ戦、リーグカップ戦(ヤマザキナビスコカップ)、スーパーカップ、オールスターサッカーのほか、Jリーグの理事会が指定した公式試合。特にリーグ戦とリーグカップ戦では、先発メンバーの11人に、直前までのリーグ戦5試合で1試合以上先発出場した選手を、6人以上含めなければならないとの補足基準がある。チェアマンの最終判断で違反と認定されると、2000万円以下の制裁金、勝点減、出場権のはく奪などの制裁が科される。2008年11月、リーグ戦の優勝争いや昇格、残留争いの渦中にある複数のクラブが、リーグ戦での出場機会の少ない選手を中心としたメンバー編成で天皇杯に出場し、敗退。天皇杯は同規定の対象ではないが、主力温存が目的と推測されるメンバー編成に対して、日本サッカー協会の幹部から制裁を検討する声があがるなど論議をよんだ。