滋賀県彦根市で2007年3~11月に開催された「国宝・彦根城築城400年祭」のPRキャラクターとして生まれたご当地キャラ。彦根藩二代目藩主である井伊直孝公をお寺に手招きして雷雨から救ったとされる「招き猫」と、井伊軍団のシンボルともいえる赤い兜(かぶと)を合体させ、胸から黄色い鈴を下げた、体長1メートル75センチのキャラクターで、愛称の「ひこにゃん」は全国1167点の応募から選ばれた。06年5月25日のデビュー以来、ネコかイヌかと思われる正体不明さ、なぜ兜姿なのか、といった意外性や外見が「面白い」「かわいい」と子どもや女性を中心に人気となり、彦根市のみならず、全国規模でご当地キャラとしては抜群の人気者となった。滋賀県を訪れた延べ観光客数を前年比16万2200人増の4666万4800人にした活躍ぶりが評価され、PRキャラクターとしての仕事を続行。07年11月には彦根市に「特別住民登録」をされ、10年9月には「ひこにゃんファンクラブ」も結成された。11年5月には東日本大震災に見舞われた福島の避難所で暮らす子どもたちを慰問に訪れた。