海外のすし店の経営者や従事者、水産食品加工業者など、すしの知識が必要な人を対象にした、すしに関する認定制度。健康志向から海外では長く日本食ブームが続いているが、すしに関しては、生魚や食材の扱いを知らない外国人が不十分な知識で調理することも多い。こうした現状から、日本文化としてのすしの正しい知識を身につけてもらうことを目的に、全国すし商生活衛生同業組合連合会が講習会と認定試験を実施する。講義内容は、すしの歴史、すし飯の調理、包丁の知識などの基本から、魚のさばき方、鮮度維持や保存法、刺身のつくり方など衛生面や技術面までの計11分野。実際に本人が従事しなくても、調理師や飲食店従事者に的確な指導ができるレベルを目指す。講義終了後に試験を行い、合格者には認定書が授与される(認定バッジは有料)。認定者については、継続的に知識向上を目指してもらうために、メールなどでのサポートも行う。第1回は、2011年1月27日にシンガポールで実施。受講料は3万1000円(認定料込み)。他に教材のダウンロード費30ポンドが必要になる(日本円でないのは、イギリス支部が教材を管理しているため)。なお、11年2月以降には、大阪や東京でも実施される予定。