中央公論新社が主催する、1年間に刊行されたすべての新書から「最高の一冊」を選ぶ賞。2008年から始まり、今回で第4回目となる新書大賞2011は、書店員36人、書評家3人、各社新書編集部26人、新聞記者5人が、2010年発行(奥付表記)の新書から「面白い」「優れている」「おすすめ」の5冊を選びその順位を得点化、最も総合得点の高い作品を大賞とした。得点が同じ場合は1位の票数の多いものが上位となる。また、新書編集部は原則として編集長が投票し、公平を期すために自社作品には投票しない。大賞は、宇宙研究の最前線を紹介し、素粒子物理学の本格的な入門書でもある、村山斉の「宇宙は何でできているのか」(幻冬舎新書)、2位は藻谷浩介の「デフレの正体」(角川oneテーマ21)、3位は内田樹の「街場のメディア論」(光文社新書)、4位は大竹文雄の「競争と公平感」(中公新書)、5位は瀧井一博の「伊藤博文」(中公新書)、6位は島田裕巳の「葬式は、要らない」(幻冬舎新書)、7位は古市憲寿(解説と反論/本田由紀)の「希望難民ご一行様」(光文社新書)、8位は保阪正康の「田中角栄の昭和」(朝日新書)、9位は若宮健の「なぜ韓国は、パチンコを全廃できたのか」(祥伝社新書)、10位は輪島裕介の「創られた『日本の心』神話」(光文社新書)。