国際スケート連盟(ISU)が承認する公式戦で、オリンピック、世界選手権と並ぶ国際競技会。2008年はスケートアメリカ(10/23~10/26)、スケートカナダ(10/31~11/2)、中国杯(11/6~11/9)、フランス杯(11/13~11/16)、ロシア杯(11/20~11/23)、日本のNHK杯(11/27~11/30)と世界6カ国を転戦する。選手は最高2大会まで出場できる。その年の世界選手権1~3位の選手は、同じGP大会に出場できない。各大会上位成績順に、1位15ポイント、2位13ポイント、3位11ポイント、というようにポイント制になっており、総合獲得ポイント上位6人(組)までがグランプリファイナルに進出、世界一のタイトルを競う。08年グランプリファイナルは12月10~14日に韓国で行われる。グランプリシリーズ開幕戦のスケートアメリカから強豪がひしめき、男子シングルでは08年世界選手権8位の小塚崇彦が、08年GPファイナル3位のエバン・ライザチェックと08年世界選手権3位のジョニー・ウィアーという地元アメリカの2強を破り、GPシリーズ初優勝の快挙。女子シングルは、GPファイナル3連覇を狙う韓国のキム・ヨナが、2位の中野友加里(08年世界選手権4位)に20点以上の大差をつけて優勝。安藤美姫は3位。注目の、日米の国籍を持つ15歳の長洲未来(08年全米選手権1位)は、シニアGP初参戦で5位だった。また、スケートカナダでは、女子シングルの村主章枝が2位となり、GPシリーズ2シーズンぶりに表彰台に上がった。小塚はこのあとフランス杯に、安藤は中国杯、中野はNHK杯に、村主はロシア杯に出場予定。そのほかの日本の有力選手は、男子シングルの高橋大輔がNHK杯に、女子シングルは08年世界選手権1位の浅田真央がフランス杯とNHK杯に出場予定である。