岐阜県羽島市にあるイチゴ農家の奥田農園が、県特産の品種「濃姫(のうひめ)」の栽培方法を改良し、1999年より栽培を行っているジャンボイチゴの商標名。平均果重16g、最大サイズで28g以上の濃姫に対し、1粒80g以上あり、果長は約8.5cmにおよぶ。糖度も15度と非常に甘い。意匠登録に際しては、果重が75g以上であることが、規格として付された。栽培のポイントは、イチゴが生育する過程で分化した1番目の花芽を3~5花房残して摘房することで、残った花房に養分を集めると、約40日後に2番目の花芽が特大の実となる。奥田農園ではこの方法により、毎年1~3月初旬に美人姫を収穫。現在は電話による注文のみで、市場への出荷はしていないが、2010年からは80g前後の美人姫を4~5粒ずつ化粧箱入りとし、計500箱の生産を予定している。市場関係者の評価では、果重90gであれば、価格は1粒5万円程度になる可能性もあるという。