二人で争うボードゲームの一種で「西洋すごろく」「盤すごろく」とも言われる。競技者は交互にダイス(さいころ)2個を振り、白と黒、あるいは赤と白各15個の駒を、出た目の数によって進めながら、相手の進路を妨害し、先に上がりにした方が勝ちという、典型的かつ最古の流れをくむレースゲーム。遊戯人口は世界で約3億人で、チェスよりも人気が高いと言われている。起源は古く古代エジプトやメソポタミア文明にまでさかのぼる。ローマ時代に完成し、17~18世紀にはヨーロッパで大流行した。日本には奈良時代以前に伝えられた。1925年、アメリカでダブリング(doubling)というルールが考案されて再び流行し始めた。74年、日本バックギャモン協会(JBL)が設立され、ジャパンオープンをはじめ各種トーナメントの開催・運営、レーティング管理、世界選手権への代表派遣などを行っている。日本ではプロは2人しかいないが、その一人の望月正行(79年生まれ 日本バックギャモン協会所属)が、2009年7月13~19日にモナコで開催された第34回バックギャモン世界選手権で、日本人として初めて優勝した。また9月20~22日に東京・渋谷シダックスホールでバックギャモンフェスティバルが開催される。