今なお世界中で流行している狂犬病を撲滅する目的で、世界保健機関(WHO)などによって定められたもので、毎年9月28日。2006年、欧米の研究者や専門家を中心に、地球規模での狂犬病の根絶を目指す団体、Global Alliance for Rabies Controlが設立され、その活動の一環として世界狂犬病デーの活動への呼びかけを開始。翌07年に、世界保健機関(WHO)、国際獣疫事務局(OIE)、欧州連合(EU)の合同会議において制定され、08年からは狂犬病ワクチンの開発者であるフランスの細菌学者、パスツールの命日にあたる9月28日に正式決定した。毎年この日には、ヒト及び動物における狂犬病の影響やその予防法について世界中に広く啓発することを目的としたイベントが、世界各地で開催される。09年には、世界105カ国で77.5万人が活動に参加し、推定2000万人が狂犬病の教育を受け、130万頭の犬に狂犬病ワクチンを接種したという成果が報告されている。