野球の先発投手を両チームが事前に告知する制度。基本的には、前日の試合開始1時間前までに先発投手を各リーグの運営部に知らせ、リーグが全試合分をまとめて発表する。事故や病気などで先発予定投手が登板できなくなった場合を除き、発表後の変更はできない。パ・リーグでは、1983年の開幕戦で初導入され、94年からは全試合で実施されている。一方、セ・リーグでは、94年に日曜日などに限って実施されたが、翌年から廃止された。2012年3月8日、プロ野球セ・リーグが臨時理事会で同年の開幕戦から予告先発を導入することを決定。セ・パ交流戦を含むレギュラーシーズン全144試合で実施され、短期戦となるクライマックスシリーズ(CS)と日本シリーズは、対象外となる。導入理由としては、(1)事前の情報提供によりファン層を拡大すること、(2)試合に向けて先発投手が集中して調整できること、(3)地上波中継放送が低迷する中、先発投手へのインタビューなど、メディアの新しい企画への期待などがある。また、同月27日、セ・パ両リーグは、先発予定投手が登板不能となった場合、相手チームも先発メンバーを組み直すことができるようにする、と発表。最終的な先発メンバー表は、試合開始5分前に両監督が交換するものとし、試合前に観客などに告知する先発メンバーは、ビジターチームの打撃練習後に球団代表者が交換する予定先発メンバー表を基に発表される。