映画やドラマなどの映像作品の舞台を巡るロケ地観光旅行のこと。これまで観光地化されていなかった地域が、ロケ地という付加価値を得て新たな集客効果を生み出すことで、地域のPRや活性化につながり、経済効果をもたらすとして、有力な観光資源として期待されている。旅行会社がツアーを企画するほか、最近では地方自治体が新作映画のロケ地として積極的に誘致を行うケースも増えている。政府が観光立国を目指して2003年に始めた「ビジット・ジャパン・キャンペーン」は、08年までの6年間に訪日外国人旅行者を314万人と約60%増やした。これを受け、観光庁では新たな外国人観光客を呼び込もうと、10年7月から「スクリーンツーリズム促進プロジェクト」を始動。海外の映像作品の撮影を日本へ誘致し、撮影経費の助成やロケ地のプロモーション活動といった支援を行っていくという。また、アニメ作品のモデルとなった場所を訪れる「聖地巡礼」といわれる現地巡りも盛況となっている。