東京電力が取り組む環境活動「東京電力自然学校・あてま森と水辺の教室ポポラ」の新たな活動拠点となる施設。2010年9月18日、新潟県十日町市の当間(あてま)高原にオープン。当日には、設計を担当した世界的建築家安藤忠雄の講演会をはじめとするオープニング記念イベントが開催された。「東京電力自然学校」とは、豊かな自然と自然を育む心を次世代に引き継ぐことを目指して、東京電力が地域社会や教育・研究機関、NPO法人などと連携しながら、「自然体験」「人材育成」「調査・研究」などの環境活動を展開していくもので、当間のほかにも、尾瀬・戸倉(群馬県)や各地の発電所内緑地などを拠点としている。「あてま森と水辺の教室ポポラ」では、「里山再生」をテーマに、生き物の生態調査や荒廃した水田(水辺環境)の復元、森林の最適な管理法などの研究活動を行ってきた。今回オープンした施設のうち、「森のホール」は地上1階地下1階、延べ床面積約1150平方メートルで、インフォメーションカウンターや十日町の棚田を再現した「生態展示」、四季折々の環境音を体験できる「つながりラウンジ」、イベントなどを行う「コミュニケーションルーム」がある。一方の「水辺のホール」は、地上2階地下1階、延べ床面積約1040平方メートルで、建物周辺に森や水辺の環境を整備。野鳥、水生昆虫、小型哺乳類などが観察できる「観察室」を備え、これらを利用した自然観察や「自然観察指導員(インタープリター)」などの人材育成、および生態把握の調査・研究などを担う。