サッカーの試合で、ボールがゴールラインを越えたかどうか、審判の判定を補助する先進技術のこと。2012年7月5日、サッカーの競技規則改正を決定する国際サッカー評議会(IFAB)が、カメラ方式と磁場方式の2種類のゴールラインテクノロジー導入を認めた。カメラ方式は、ソニーのグループ会社であるホークアイ・イノベーションズ社(イギリス)が開発した「ホークアイ」で、複数のカメラを使ってボールの位置を割り出す。すでにテニスの試合などで実績がある。磁場方式は、ドイツにある国際研究機関フラウンホーファーIISが開発した「ゴールレフ」で、ボールに埋め込まれた磁気センサーが、ゴールライン内側に設定された磁界に入ると反応する仕組み。どちらとも、審判の腕時計などを通じて1秒以内に情報が伝達される。国際サッカー連盟(FIFA)は、12年12月に日本で開催するクラブワールドカップから導入し、問題がなければ13年のコンフェデレーションズカップ、14年のワールドカップブラジル大会でも使用する予定。その他の国際大会や各国リーグでの導入については、主催者の判断に委ねられる。