映画の自主規制機関映倫が、2009年5月1日から改定・実施したレイティング・システム。レイティング・システムとは映画を鑑賞することのできる年齢制限を定めた規定。4つの年齢区分の仕方や審査基準は従来どおりだが、呼称やマーク、定義の細目が変更された。「G」はGeneral Audience(すべての観客)の略号で、年齢にかかわらず誰でも観覧できる。従来は「一般」と区分され無表示だったが、今後はマークを明示。「PG12」はParental Guidance(親の指導・助言)の略号で、従来は12歳未満(小学生以下)の鑑賞には成人保護者の同伴が適当とされていたものが、「12歳未満の年少者の観覧には、親または保護者の助言・指導を必要」に緩和された。「R15+」の「R」はRestricted(観覧制限)の略号で、15歳以上が観覧可。「R18+」は18歳以上が観覧可。末尾に「+」を付けたことで、「禁止」や「制限」から積極的な観覧を薦める意味合いを強めた。また審査基準を明文化して、審査規定や結果をホームページで公表するなど透明性を高めるほか、あわせて映倫の名称も映倫管理委員会から映画倫理委員会(Film Classification and Rating Committee)に変更された。