「鉄人28号」をはじめ、「伊賀の影丸」、「三国志」など、マンガ・アニメ史上に残る数々の名作を残した故・横山光輝(1934~2004年)の業績をたたえて、出身地神戸市にモニュメントや記念館を設立し、新たな文化・観光資源とする企画。2009年7月27日、プロジェクトの目玉となる「鉄人28号」の原寸大モニュメントの起工式が、設置場所の長田区若松公園で行われ、高さ約2.5m、重さ約900kgの頭部がお披露目された。06年1月、阪神・淡路大震災で大きな被害を受け、いまだ復興の途にある長田区の商店主らが、再開発のシンボルにしようと企画。同年9月には「KOBE鉄人PROJECT」実行委員会が発足、翌07年9月にはNPO法人として認証を受けた。横山作品の特別展や地元イベントへの参加、オリジナルグッズの制作などを通じてプロジェクトを広くアピール。制作費1億3500万円のうち、市の支援4500万円のほかは、個人や企業の寄付でまかなう。モニュメントはアニメの設定と同じ高さ18mの鋼鉄製で、大阪府岸和田市の金属加工会社が制作。今後は公園内で約30あるパーツの組み立てと色付けを進め、完成式典は09年10月4日の予定。