日本中央競馬会(JRA)が2011年度からの導入を目指す新しい投票法。指定された5つのレースで1着(単勝)をすべて当てる。2009年11月18日に東京の六本木で開かれたJRA経営委員会で了承された。これによると、投票はインターネット方式(IPAT)のみで、発売単位は100円。1日1回のみの実施で、払戻金の上限は法令により200万倍の2億円となる。また、的中者がいない場合などには、余剰金を次回へ繰り越すキャリーオーバーも実施される。競馬の重勝式は、海外ではアメリカの「ピック6」や、イギリスの「スーパー7」、香港の「トリプルトリオ」などが知られている。日本でも国営競馬時代の1951年からJRA創設後の61年まで、3重勝単勝式が導入されたが、当時の社会情勢などから人気にはならなかった。しかし、現在は最高6億円のサッカーくじ「totoBIG」や、200円で最高12億円が当たる競輪の「チャリ・LOTO」などが定着しており、11年連続で売上減の中央競馬において、高額配当が新規ファンの掘り起こしにつながるものと、関係者の期待は高い。