中央競馬に所属する牡4歳の競走馬。父は皐月賞と東京優駿(日本ダービー)を制したネオユニヴァース、母はイギリス馬ホワイトウォーターアフェア、母の父は世界的種牡馬マキャベリアン。馬主は市川義美。栗東トレーニングセンターの角居勝彦厩舎が管理する。2011年3月26日、アラブ首長国連邦ドバイで行われた国際G1レース、第16回ドバイワールドカップ(DWC)で、ミルコ・デムーロ(イタリア)騎乗の同馬が、日本馬初の優勝を達成。藤田伸二騎乗のトランセンド(牡5歳)が2着に入り、日本馬の1、2着独占という二重の快挙となった。これで通算成績は13戦8勝(うち海外3戦1勝)、国内G1は皐月賞と有馬記念を制している。賞金総額1000万ドル(約8億1000万円)、1着賞金600万ドル(約4億9000万円)の世界最高賞金で知られる同レースには、世界中から強豪馬がそろう。日本馬は前回まで延べ18頭が挑戦し、第6回(01年)のトゥザヴィクトリー(武豊騎乗)による2着が最高だった。09年までダートで行われてきたが、10年からは同年1月にオープンしたメイダン競馬場のオールウェザーコースに替わり、ダートが不得意の馬にも勝機が生まれた。