FIFA(国際サッカー連盟)とスイスにある国際的なスポーツ教育機関のCIES(Centre International d’Etude du Sport)とが連携して運営する、スポーツ学に関する大学院。2000年に開講。9月からの約10カ月間、イギリスのデモントフォート大学、イタリアのSDAボッコーニ大学、スイスのヌーシャテル大学の3大学を巡って、スポーツに関する歴史や組織論、ビジネス論、哲学、法律などを学ぶ。入学条件は大学卒で、高い英語力と、卒業後にスポーツへ積極的に関与する意志などが求められる。毎年、世界20カ国以上から約30人が受講し、卒業後は、FIFAやAFC(アジアサッカー連盟)、国際オリンピック委員会(IOC)など、世界各国のさまざまなスポーツ関連団体の業務を担っている。日本人の受講者はこれまでに4人で、11年末に現役を引退したサッカー元日本代表主将でヴィッセル神戸の宮本恒靖が、引退後の進路として入学を目指すと表明したことで注目が高まっている。