東日本大震災で両親を失った250人ともいわれる震災孤児と、両親のどちらかを亡くした推定2000人の震災遺児たちの、将来の夢の実現を支援していくプロジェクト。発起人で作曲家の三枝成彰が会長、作家の林真理子が会長代行となり、2012年2月25日に東京でキックオフパーティーを開催した。11年4月20日、三枝は公演責任者として「全音楽界による音楽会」東日本大震災チャリティーコンサートを開催し、被災地に約3500万円を寄付した。これに参加した「エンジン01(文化戦略会議)」と「六本木男声合唱団」の有志が中心となって7月に孤児遺児支援の設立準備会を発足、10月に一般社団法人として機構を設立した。将来の夢を諦めなければならない震災孤児・遺児が一人でも少なくなるよう、専門家やボランティアなどが学習や文化、スポーツ面で子どもたちを支援していく。医師になりたい、パティシエになりたい、といった夢をもつ子どもたちに、経済的な支援も含めて、夢の実現のための具体的な道筋を提供することを目指す。(1)進学や専門分野を目指す子どもたちに私塾の主催や家庭教師の派遣を行う、(2)音楽やスポーツの練習を続けるための楽器や教材の提供、講師派遣や教室の主催、(3)東京でのミニ留学や研修、必要に応じて海外留学のサポート、を主な活動内容としている。支援・協力メンバーには、秋元康、茂木健一郎、藤原和博、わたせせいぞう、猪瀬直樹、中井美穂、山本益博、有森裕子、倍賞千恵子、武田双雲など、音楽、文学、教育・学問、アナウンサー、ジャーナリスト、伝統文化、スポーツその他幅広い分野からプロが参加している。賛同者は年会費個人1口1万円、企業1口10万円で賛助会員になることができる。