アニメやゲームなどのキャラクターのステッカーを張ったり、それらのペイントや、改造を施した車のこと。東京の秋葉原や、コミックマーケットなど大規模な同人誌即売会の駐車場などに出没する。現実には存在しない2次元のキャラを溺愛し、そのキャラの描かれた車で走り回ることを、自虐的に「痛い」と表現。派手なデザインが多いイタリア車の俗称(イタ車)にかけて、その名で呼ばれるようになった。同様の装飾がなされたオートバイは「痛単車(いたんしゃ)」、自転車は「痛チャリ(いたちゃり)」などと称されている。2000年ごろからアニメファンの間で話題になり始め、インターネットのコミュニティーなどを通じて愛好者が増加。各地で展示会が開かれたり、07年4月には痛車のグラビアや、作り方などを収めたムック本も発売されるなど、ひそかなブームに。痛車をデザインして走らせることができるレースゲームのゲームソフトも注目を集めている。