日本将棋連盟の女流公式タイトルの一つ。正式名称は「大山名人杯倉敷藤花戦」。昭和の将棋界に圧倒的な足跡を残した大山康晴十五世名人の功績をたたえ、その故郷である岡山県倉敷市が1993年に創設した。「藤花」の名は、市の花・藤に因む。2008年11月23日、第16期倉敷藤花戦第2局で、挑戦者の里見香奈女流二段が133手で清水市代倉敷藤花を破り、2連勝で初の女流タイトルを獲得。16歳8カ月での女流タイトル奪取は、林葉直子、中井広恵に次ぐ史上3番目の若さ。倉敷市、倉敷市文化振興財団、山陽新聞が主催。3~9月に行われる挑戦者決定トーナメントには、日本将棋連盟から独立した日本女子プロ将棋協会(LPSA)所属棋士を含む女流棋士がほぼ全員参加。これを勝ち抜いた優勝者が、三番勝負で倉敷藤花に挑む。第1局の会場は定まっていないが、第2局と第3局は倉敷市で行われ、倉敷市文化振興財団が運営する倉敷市芸文館には、「藤花荘」という対局場にもなる和室会議室群が備えられている。