「ラブ&エロス」をテーマにした作品を上映し、18歳以上の女性だけが入場できる映画祭。神戸市の新開地で毎年秋に開催される。主催はNPO法人「新開地まちづくりNPO」などでつくる実行委員会。女性スタッフが厳選した官能的な映画を、男性の目を気にせずに楽しめるイベントとして2003年から始まった。10年は第8回目で、10月29~31日のあいだ、「空気人形」(ペ・ドゥナ主演 09年)、「霜花店(サンファジョム)-運命、その愛」(チョ・インソン主演 08年)、「愛の新世界」(鈴木砂羽主演 1994年)、「ヌードの夜」(竹中直人主演 93年)など7作品が上映される。また出演女優のトークショーなども行われる。新開地は、かつて映画館や劇場がたちならび、「西の浅草」とも言われた神戸随一の歓楽街で、映画評論家の故・淀川長治の出身地としても知られる。現在は神戸で唯一、名画座が残る地区として、映画ファンの支持を受けているが往時のにぎわいはない。そこで、この歓楽街ならではの雰囲気をいかし、神戸・阪神間の感度が高いオトナの女性にもっと街と映画の魅力を知ってもらおうというねらいがある。