十字架に架けられて死んだイエス・キリストが、3日目に復活したとされることに由来する、復活を祝うキリスト教の祝祭日。日本では復活祭とよばれる。キリスト教の発祥とほぼ同時に始まったといわれる。イースター当日だけでなく、その前40日、その後50日も特別の期間とされ、前1週間はキリストの身に起きたことをしのぶ聖週間、あるいは受難週間ともよばれるなど、キリスト教圏では、キリストの誕生を祝うクリスマスよりも重要な祝祭日とされる。イースターは、毎年、日付が変わる移動祝祭日で、325年のニケア公会議で「春分の日の後の、最初の満月の次の日曜日」と決められ、3月22日から4月25日の間に定められる。ただし、カトリックやプロテスタントを含む西方教会と、ギリシャ正教などの東方教会とでは計算方法が異なり、日付は一致しない。西方教会では、2008年は3月23日、09年は4月12日となっている。イースターの名称は、古代ゲルマンの春の女神に由来するといわれ、寒く厳しい冬から緑が再生する春の到来を祝う異教徒の祭りが、キリスト復活のイメージと重なったとされる。イースターのシンボルとしては、生命や復活の象徴として卵をカラフルに飾った「イースターエッグ」や、多産や繁栄を表す「イースターウサギ」などが有名。