毎年ドイツのミュンヘンで開催されている、世界最大級のビールの祭典。2008年は9月20日から10月5日まで行われた。1810年10月、時のバイエルン皇太子ルートヴィッヒとザクセンの王女テレーゼとの結婚を祝って開かれた、競馬などによる祝賀の宴が起源。これが毎年恒例の行事となり、やがてビールへの感謝祭に変容したといわれる。コレラの流行や戦争などによる中止があり、今回で175回目。会場となる42haの広場には、地元のビール醸造所により数千～1万席以上収容の巨大テントが14棟設営され、世界中から訪れた600万人の人々が、600万リットルのビールを消費する。また、華やかなパレードをはじめ、見世物小屋や観覧車などのイベントやアトラクション、食べ物やお菓子、土産物の屋台など、楽しみが盛りだくさん。日本でもこれを再現しようと、03年に横浜で開催。以後毎年会場を増やし、08年は4～10月に東京、仙台、横浜など7カ所で順次開かれた。