“縁結び”に御利益があると言われている神社。婚活する女性も増えたが、一方で、それでもなかなか恋愛や結婚に結びつくような出会いが少なく、恋愛も結婚も「ご縁」ではないかと、良縁を求めて、あるいは恋愛成就を願って、20~30代の女性やその親たちに、口コミで御利益があったとされる神社への参拝がブームになっているようだ。神社がもつ清浄感が癒やし効果があると人気の一因にもなっている。このような縁結び神社への参拝を「婚活参拝」、また複数の縁結び神社への参拝を繰り返す女性を「お参り女子」とも言う。縁結び神社の中でも人気があるのが、恋愛や縁結びのお守りや絵馬、ご祈祷など、ただ参拝するだけでなく、「心の支え」となる何かがある神社。例えば東京近辺では、埼玉県の川越氷川神社。1日に20個限定で配布される「縁結び玉」(無料)を目当てに早朝から列ができるという。縁結び玉とは、巫女(みこ)が一つひとつ手作りで境内の石を麻網で包んで赤いひもでしばり「川越氷川神社」と書かれた布を付けたもの。また台東区の今戸神社では08年から独身の男女の出会いの場を設け、実際に結婚するカップルも誕生している。そのほか、日本初めて神前結婚式を始めた東京大神宮、恋愛に効くという名水やお守りがある箱根神社(神奈川県)などが人気。全国ではやはり昔から縁結びで有名な出雲大社(島根県)。万葉集にも詠まれ、縁結びの神社として名高い石川県の気多(けた)神社。ここは「きれい結び」守・「福縁的中」守が人気である。さらには「結び文」を桂の木に結ぶと恋がかなうと言われる京都の貴船神社などたくさんの人気縁結び神社がある。