IWCは、イギリスの出版社ウィリアム・リード・パブリッシングが主催するワインの品評会。1984年の創立で、毎年約40か国から、9000以上のワインが集まり、世界最大規模、世界最高権威の一つとされる。メダル受賞銘柄は、自社の雑誌を通じて広く紹介され、世界中のバイヤーが注目する。2007年4月、IWCに「SAKE」部門が新設され、純米酒、純米吟醸酒/純米大吟醸酒、本醸造酒、吟醸酒/大吟醸酒、古酒の5部門に、121の蔵元が約230銘柄を出品した。これは、日本酒造青年協議会が結成した「酒サムライ本部」が、海外のワイン関係者を対象とした日本酒セミナーを開いたり、日本酒普及に功績のあった人に、「酒サムライ」を授与したりといった、地道な活動を続けたことが実ったもの。特にIWC共同主催者サム・ハロップ氏を、2006年第1回「酒サムライ」の一人に叙任したことが、今回の開催に大きく寄与した。