映画館での、上映が封切られてから8カ月以内の映画の録音・録画を禁じる、盗撮防止に関する法律。2007年8月30日から施行される。劇場での盗撮行為は、海賊版DVDが作られたり、ファイル交換ソフトを通して広まる主要因になっていた。アメリカの業界団体モーション・ピクチャー・アソシエーション(MPA)の調査によると、05年度の、日本の配給会社および映画館の、盗撮による損失金額は、推定約180億円にのぼり、年間全興行収入の1割に当たるという。著作権法では、私的使用に限った複製は可能なため、取り締まることができなかった。今回成立した映画盗撮防止法では、映画盗撮について、この著作権法の規定を適用せず、違反すれば10年以下の懲役もしくは1000万円以下の罰金が科せられる。07年6月30日から「映画館に行こう!」実行委員会が中心になって、全国の映画館で盗撮防止のキャンペーンが行われている。