フランスのタイヤメーカー、ミシュランが発行する旅行ガイドブックの日本編。フランス語版が2009年3月16日に、英語版が9月に発売される。「ギド・ベール(緑のガイド)」の創刊は1926年で、これまで307編が発行されているが、アジアではタイ、シンガポールに続いて3カ国目となる。レストラン、ホテルの格付けガイド「ギド・ルージュ」と同様、観光地を星の数で格付けする。評価の基準は、印象深さ、知名度、歴史的遺産価値、もてなしの質など、9項目で、フランス人と日本人の専門家12人が編集にあたった。国内200カ所のうち、「わざわざ訪れる価値がある場所」とされる三つ星に選ばれたのは17カ所。編集に協力した日本政府観光局によると、2008年の訪日外国人旅行者は約835万人で、このうちフランス人は約14万8000人。漫画や和食など、日本文化への関心の高まりが背景にあるとみられる。
三つ星に選ばれた観光地
東京、高尾山(東京)、富士山、日光(栃木)、京都、奈良、法隆寺(奈良)、高野山(和歌山)、姫路城(兵庫)、宮島(広島)、屋久島(鹿児島)、川平湾(沖縄・石垣島)、伊勢神宮(三重)、高山(岐阜)、白川郷(同)、五箇山(富山)、松島(宮城)