テレビ番組の国際的なコンクール賞。1969年に設立された「国際テレビ芸術科学アカデミー(The International Academy of Television Arts & Sciences)」(本部・アメリカ)が主催。同アカデミーには、2011年現在、世界約50カ国・地域の放送、インターネット関連企業など約500社が加盟している。国際エミー賞は、アメリカ国内の優れたテレビ番組に贈られるエミー賞の国際版で、アメリカ以外で制作・放送されたテレビ番組が対象となる。アート、最優秀男優、最優秀女優、コメディー、時事問題、ドキュメンタリー、ドラマ、エンターテインメントなど12部門のほか、ウェブ上の作品などを対象とするデジタル3部門がある。毎年11月にニューヨークでノミネート作品の上映などが行われ、デジタル部門以外の各部門の最優秀作品が選ばれる。デジタル部門は、毎年春にフランスのカンヌで開催される「国際テレビ番組見本市(MIPTV)」で発表される。第39回となる11年は、ニュースと時事問題部門のみ9月26日に受賞作品の発表があり、NHKが「奇跡の生還 ~スクープ チリ鉱山事故の真実~」で時事問題部門初の受賞を果たした。他の部門は、11月に発表される。