「広く国民に敬愛され、社会に明るい希望を与えることに顕著な業績があった者の栄誉をたたえる」ことを目的に、1977(昭和52)年8月に設定された内閣総理大臣表彰の一つ。同年9月5日、当時の福田赳夫内閣からプロ野球の王貞治選手(読売ジャイアンツ)に贈られたのが最初。その後、古賀政男(78年8月4日)、長谷川一夫(84年4月19日)、植村直己(同)、山下泰裕(同年10月9日)、衣笠祥雄(87年6月22日)、美空ひばり(89年7月6日)、千代の富士(同年9月29日)、藤山一郎(92年5月28日)、長谷川町子(同年7月28日)、服部良一(93年2月26日)、渥美清(96年9月3日)、吉田正(98年7月7日)、黒澤明(同年10月1日)、高橋尚子(2000年10月30日)に贈られている。しかし選考に明確な数値基準がないなどの批判もある。大リーグ、シアトル・マリナーズのイチロー選手に、01年(首位打者)と04年(シーズン最多安打記録)に授賞の打診があったが、現役選手であることなどを理由に辞退。このたび8年ぶりに、「長く愛唱される名曲を数多く世に送り出し、国民に夢と希望と潤いを与えた」として、08年12月6日に死去した作曲家遠藤実に贈られることが決定、表彰式は09年1月23日。