栗本薫のファンタジー大河小説。2008年8月7日発行の第122巻でアニメ化が告知されていたが、09年2月18日、栗本をはじめとする関係者を招き、第1話のプレミア試写会が行われた。1979年の初出以来、30年にわたり書き続けられている未完の大長編で、単行本は正伝125巻、外伝21巻(早川書房、2009年2月6日現在)を数え、累計3000万部を超える超ベストセラー。また、英語、ドイツ語、イタリア語、フランス語、ロシア語など8カ国語に訳されている。アニメ制作は「マクロスF(フロンティア)」「しゅごキャラ!」などを手がけたサテライトで、「NARUTO-ナルト-」の演出・作画監督などを務めた若林厚史が初の監督を務める。物語は、記憶を失くした豹(ひょう)頭の超戦士グインを中心として、多数の魅力的なキャラクターが演じる愛憎劇と、いくつもの王国が繰り広げる栄枯盛衰の歴史が織り成す壮大な大河絵巻。アニメでは、そのうち第16巻までの内容を扱い、陥落したパロ王国から逃れた双子の王女リンダと王子レムスが、グインの助けを借りながら王国への帰還を果たすまでを描く。放映は、NHKBS2で09年4月5日から、毎週日曜日午後11時29分より全26話を放送する。