世界各国のマンガ家や出版関係者らの交流と相互理解を通じてマンガの未来を語り合い、紛争、飢餓、環境、教育などの諸問題と向き合って、「一つの地球村」という理念の実現を目指す国際ネットワーク。略称ICC。2010年2月19日、同組織の国内事務局に当たるNPO法人「アジアMANGAサミット運営本部」(東京都、代表・水島新司)の立野康一広報部長が、鳥取県の平井伸治知事を訪ね、12年の第13回大会開催地内定を伝達した。本部は韓国の京畿道富川市に置かれ、1996年に「東アジアマンガサミット」として発足以来、常任委員国の日本、韓国、中国、香港、台湾が持ち回りで開催。学術シンポジウムや原画展などのイベントを行う。08年に京都で開かれた第9回大会には、13カ国・地域から400人が参加、関連イベントなどに約5万人のファンを動員した。鳥取県は、「ゲゲゲの鬼太郎」の水木しげる(境港市)や、「名探偵コナン」の青山剛昌(北栄町)、「『坊ちゃん』の時代」の谷口ジロー(鳥取市)など著名なマンガ家を輩出。境港市の「水木しげるロード」をはじめ、マンガを核とした地域おこしにも積極的で、09年9月に県議会が誘致を表明していた。