アメリカで最も権威のあるミステリー賞。アメリカ探偵作家クラブ(MWA ; Mystery Writers of America)が1946年に創設し、推理小説の祖とされるアメリカの文豪、エドガー・アラン・ポーの胸像が受賞者に贈られる。最優秀長編賞、最優秀処女長編賞(新人賞)、最優秀短編賞をはじめ、ヤングアダルト小説や児童図書、評論、テレビドラマなど多数の部門賞があり、MWA賞とも呼ばれている。アメリカで前年に発表された作品を対象として、毎年春のMWA年次大会で受賞作を発表する。アメリカ国外の作品は、英訳された年度が対象となる。日本人作家では、2004年に初めて桐野夏生の「OUT」が最優秀長編部門で候補作となったのに続き、12年に同部門で東野圭吾の「容疑者Xの献身」が候補5作品の一つにノミネートされた。受賞作の発表は4月26日。