ラケットの代わりにスリッパを使う卓球。2007年6月24日、山形県河北町で第4回世界大会が開かれ、小学生からお年寄りまで約200人が参加した。スリッパは踵部分をグリップのように改造した地元企業の特製で、卓球が終われば状差しとして再利用可能。参加資格は、小学生以上で「卓球があまり上手でない人」。1~3位には金、銀、銅のスリッパなどが贈られる。同町は、スリッパ生産高日本一で、小和田敏子、大場恵美子という世界チャンピオンを2人も輩出するなど卓球も盛んだったことから、地域の親睦と町おこしをかねて同町教育委員会などが企画。1997年から全国大会が行われてきたが、2004年から「世界大会」に格上げされた。その年は海外からの参加はなかったが、翌年からは山形大学の留学生などを確保。07年もフィンランドやエジプトの留学生など、海外7カ国からの参加があった。