イチゴのようなハート形をしたミニトマト。トキタ種苗(埼玉県さいたま市)が2003年から開発、06年に売り出した。従来、ミニトマトは丸型が当然で、三角形は失敗作だったが、その「失敗作」を、トマトが苦手な子どもがイチゴと思って喜んで食べたことが開発のきっかけという。「トマトベリー」の大きさは直径約3cmで、甘みが強く、くせもない味になっている。08年2月には、ドイツの首都ベルリンで開かれた国際的な青果見本市「フルーツロジスティカ2008」の「イノベーションアワード」で、アジア圏で初めて3位を受賞した。来場者の投票で決まるこの賞では、形などが「革新的な商品」と評価された。同年4月には、家庭でも育てられる兄弟品種「トマトベリーガーデン」も発売された。