毎年2月に東京ドームで開催される、世界各地のさまざまなジャンルの蘭(らん)を集めた“世界の蘭の祭典”。2009年は第19回目、期間は2月14日~22日。テーマは「蘭、と暮らす。~美しい蘭と、美しい人生を。~」。日本国内外の20以上の国と地域から、総数3000種、10万株を超える作品が出展され、毎年40万人以上の来場者が訪れる世界最大規模のイベントである。審査は「日本大賞」選出対象の「個別審査部門」、香りにスポットをあてた「フレグランス審査部門」、飾り付けを競う「ディスプレイ審査部門」など6部門で構成されている。今回最大の見ものは、ペルー原産「コバチー」(フラグミペディウム属)の日本初の開花株公開。この蘭は、02年にアメリカ人のマイケル・コバックによって発見され、過去100年で最も素晴らしい発見と称された。ペルー政府によって厳しい輸出禁止措置が取られており、日本国内ではまだ開花したことのない“幻の蘭”である。