株式会社フラワーが2009年4月10日に発売した、漫画「SLAM DUNK」の続編「あれから10日後―」を収録したフォトブック。「SLAM DUNK」は、「バガボンド」「リアル」などの作品でも知られる井上雄彦による、高校のバスケットボール部を舞台にしたスポーツ漫画で、1990年から96年までの間「週刊少年ジャンプ」(集英社)に連載された。発行部数が600万部を超えた“少年ジャンプ黄金期”を代表する作品のひとつで、日本のバスケットブームの火付け役となった。その人気は連載終了後も衰えず、2004年には単行本の国内発行部数が1億冊を突破。07年に発表された文化庁メディア芸術祭「日本のメディア芸術100選」のマンガ部門で1位に、09年5月にオリコンが発表した「実写化してほしい漫画」アンケート調査でも1位となっている。1996年の連載終了時には、物語がインターハイの途中であり、最終回で“第一部完”と記載されていたために、続編を望む声が多数寄せられたが、井上は続編は描かないことを明言していた。「あれから10日後―」は、単行本が1億冊を突破したことを記念し、2004年12月に、同年廃校となった旧神奈川県立三崎高校の校舎で開催したファイナルイベントで、井上がファンへの感謝の気持ちを込め、教室の黒板23枚にチョークで描いた書き下ろし作品。最終回から10日後の主人公たちが描かれている。イベントは3日間のみの開催であり、「あれから10日後―」もイベント終了時に消されたため、ファンの間では伝説的な作品となっていた。