2007年10月から全面改修を進めてきた阪神甲子園球場に、およそ5億円の工費をかけて新しく併設される博物館。85年以上にわたる同球場の沿革と、ここを舞台にして数々のドラマを生んだ春・夏の高校野球や、阪神タイガースの歴史を後世に伝える。10年1月25日、同館の運営を見守り助言する「甲子園歴史館運営会議」の発足に伴い、阪神OB会長の田淵幸一、球団唯一の日本一監督吉田義男、和歌山県の箕島高校元監督の尾藤公など、8人の有識者で構成する顧問らの記者会見が行われた。同館は、全体で約1900平方mのエリアに大正13(1924)年から続く甲子園の歴史を彩った約2000点の品々を展示。「阪神タイガースの歴史」「高校野球の歴史」「阪神甲子園球場の歴史」「甲子園ボウル」などのコーナーに分かれ、藤村富美男、村山実などタイガース永久欠番選手らのユニホームやグラブ、高校野球の名勝負を報じる映像・写真などが見られるほか、球場を一望できる展望スペースなども設置される。開業は球場竣工の10年3月14日を予定。入館料は大人500円(団体400円)、子供300円(団体200円)で、開館時間は午前10時~午後6時。