アフリカのサハラ砂漠で毎年4月上旬に行われる、「世界一過酷」といわれるマラソン大会。第1回大会は1986年の開催。7日間をかけて、約230~250kmを走破する。主催者側で用意するのは水とテントだけで、出場者は、寝袋や食料など、衣食住にかかわるすべての物資をバックパックに入れて背負い、走らなくてはならない。コースは、日中の平均気温は35~40℃で、明け方は14℃まで下がるという過酷な環境。地形も、砂丘や岩山、河原など起伏に富んでいる。2008年にはタレントの間寛平が完走して話題となった。第25回となる10年は、4月4~10日に開催。過去最高となる1013人が43カ国から参加した。日本からは26人の男女が参加。埼玉県新座市の主婦で、73歳になる飯田徳子(のりこ)さんが、2年連続で完走し、前年に続き、自身の日本人歴代最高齢の記録を更新した。