東日本大震災で被災した幼稚園や小中高校に対して、音楽関連の備品の点検、修理、補修などを行い、支援するプロジェクト。全国の楽器製造業者や卸売業者、小売業者などが加盟する全国楽器協会を母体に、発起人代表に同協会会長でヤマハ(本社・静岡県浜松市)社長の梅村充、発起人には音楽家の坂本龍一や、河合楽器製作所(本社・静岡県浜松市)社長の河合弘隆らが名前を連ねて、2011年7月20日に設立された。プロジェクトのキャッチフレーズは「音楽と楽器の力で、こどもたちに笑顔を」。一般や団体、企業から寄付を募り、被害の大きかった岩手、宮城、福島3県の約1850校を対象として、ピアノやオルガン、打楽器、管楽器などを無償で点検、修理する費用に充てる。また、修理不能な楽器の購入費の補助や、コンサートなど音楽活動の支援にも活用される。3県以外の被災地や保育園や各種学校なども、申し出があれば個別に対応する。活動期間は3年間で、事業予算は3億円を見込んでいる。