京都の鴨川で、料理店が川面にせり出したやぐらに客席を設けて料理を提供するもの。鴨川沿い右岸、二条から五条までの約2.5kmで行われる。三方を山に囲まれた京都盆地の夏は高温多湿なことから、川面をわたる風やせせらぎで涼を感じようとする床(ゆか)が生まれた。その歴史は古く、江戸時代に始まる。京都の夏の風物詩として全国に知られ、京都鴨川納涼床協同組合によって、2007年には「鴨川納涼床」が地域ブランドとして商標登録された。1999年から「皐月の床」として、5月から一部の店で営業が始まり、2008年は、5月1日の床開きで82店が店開きした。6月1日から本床となり、6月中旬までに92店が店開きし、9月30日まで開かれる。