2010年に初年度を迎える女子プロ野球リーグを運営する株式会社。所在地は京都府京都市。健康食品会社の「わかさ生活」が株主として3億円を出資し、09年8月に設立。同月に、10年4月末開幕予定で女子プロ野球リーグの設立を発表した。新リーグのスーパーバイザーには、近鉄や阪神で活躍した元プロ野球選手の太田幸司が就任。初年度は、京都市所有のわかさスタジアム京都(旧、西京極野球場)を本拠地とするチームと、関西地区で設立予定のチームの、計2チームが参加予定。1シーズンは、4月末開幕の前期と8月下旬開幕の後期をあわせて、30~40試合が行われる。ルールは、日本で行われる野球の公式試合のルールを定めた公認野球規則に準じるが、女子野球の国際大会などを考慮して、7イニング制の導入が検討されている。参加選手は、09年10月、11月に行う18歳以上を対象としたトライアウトで選考される。日本の女子野球は、1917年に創部された愛媛県の今治高等女学校野球部がさきがけで、50年からはプロ4球団が参加する日本女子野球連盟が2年間活動。2008年4月開幕の関西独立リーグでは、神戸9クルーズの吉田えりが、初めて男子選手と一緒にプレーする女子プロ野球選手として注目された。現在、女子の硬式野球人口は、クラブチームや高校、大学の野球部を中心に約600人、軟式を含めても約3000人とされ、底辺の拡大が課題となっている。