亡くなった人の体を洗い清めるなどして棺(ひつぎ)に納める作業を専門に行う人。葬儀の前に、綿などで体を拭き、洗髪し、ひげをそり、爪を研ぐなどして、遺体を清める。さらに、鼻や口のなかに綿花を入れ、化粧を施すなどして、生前に近い表情を作る。その後、白装束などに着替えさせ、遺族の立ち会いの下、棺に納める。最近は遺族と一緒に仕上げを行うなど、儀式の要素が強くなっている。2009年2月22日、納棺師を主人公とした滝田洋二郎監督の映画「おくりびと」が日本映画として初めて、アカデミー賞の外国語映画賞を受賞した。