その年の世相を漢字4文字で振り返る住友生命の公募企画。既成の四字熟語などをもじった作品の中から、優秀作10編と入選作40編を毎年末に発表している。1990年から実施しており、95年からは歌人の俵万智が審査員を務めている。20回目となる2009年は、全国から6085作品が寄せられたが、8月の衆院選などを反映し、政治に関する作品が32.7%と最も多かった。政権交代を風刺した「一票両断(一刀両断)」が優秀作となったほか、入選作の「政権好待(政権交代)」、「鳩世済民(救世済民)」などにも新政権への期待が現れている。政治の次に応募の多かった社会分野からは、新型インフルエンザ予防で急増したマスク姿を例えた「顔面総白(顔面蒼白)」、芸能人の違法薬物所持で「薬禍騒乱(百花繚乱)」などが選ばれた。ほかに、裁判員制度開始で「司民参加(市民参加)」、高速道路1000円で「遠奔千走(東奔西走)」、オリンピック東京誘致で「五輪夢終(五里霧中)」、低価格ジーンズで「G販沈価(地盤沈下)」など。