健康計測機器メーカーの株式会社タニタの社員食堂で出している、ヘルシーな定食のレシピ集。サブタイトルは「500kcalのまんぷく定食」。体脂肪計の国内トップシェアを誇る同社の社員食堂の日替わり定食は、社員がメタボリック・シンドロームではイメージがよくないとの理由から、1食500キロカロリー前後に抑えられている。その分、塩分や油分が控えめだが、それでも満足できるように、代々の栄養士が改良してきたレシピを基に、歯ごたえを重視するなど、さまざまな工夫が凝らされている。野菜だけではなく、肉や魚もちゃんとしっかり入っていながら、食べているだけで自然にやせられるという。同書では特に人気のある31定食の紹介を中心として、全165レシピを掲載。減量に成功した社員の体験談、満腹感を得るコツなども紹介している。2010年1月に、タニタ著として大和書房から出版され、初版は1万2000部だったが、そのユニークな企画や、背景が持つ説得力が注目を集め、テレビの情報番組などで取り上げられたこともあって、同年5月には47万部を突破する大ヒットとなっている。