住友生命が毎年恒例で募集する、その年の世相を反映した創作四字熟語。1990年に始まり、2010年12月9日、第21回創作四字熟語50編が発表された。選者は歌人の俵万智で、全国から7528作品の応募があった。10年の特徴としては、事業仕分けや経済対策、記録的猛暑、口蹄疫、所在不明高齢者、サッカーのワールドカップ、バンクーバー冬季オリンピックなどにちなんだ秀作が目立った。優秀作品10編は以下の通り。全人見塔(前人未到):都内のいたるところで、スカイツリーを見上げる姿が見られた。戸籍騒然(古色蒼然):戸籍上江戸時代生まれの人の生存が発覚して大騒ぎになった。諸牛無情(諸行無常):口蹄疫の感染拡大を防ぐために大量の牛を処分する非情な事態となった。愛煙棄縁(合縁奇縁):タバコ大幅値上げ。これを機会に、長年の縁を絶った人も。就職渇望(就職活動):大卒の内定率が就職氷河期を下回った。棄想県外(奇想天外):「最低でも県外」と言っていたアメリカ軍普天間基地の移設問題だが紆余曲折。興南深紅(艱難辛苦):興南高校、沖縄勢として初の夏の甲子園優勝。深紅の優勝旗が沖縄へ。一指操電(一子相伝):ワンタッチ操作でキーやボタンのないタブレット端末やスマートフォンの流行に。土佐人気(土佐日記):「龍馬伝」で土佐に人気が集まった。三見立体(三位一体):3Dの映画やテレビがブームになった。